暖かい布団の選び方について 素材別の特徴も解説
暖かい布団の選び方について
前述の通り、暖かい布団で毎日過ごしたいけれど、そもそもどのように探せば自分にあった暖かい布団を見つけることができるのか、分からない方も多いのではないでしょうか。 実際に選ぶ上で重視したいポイントをここで抑えておきましょう。重量
体を温めて寝るために重い布団を選ぶ人は多いです。 しかし、あまりに重量があると体に負担がかかり、寝返りもしづらくなります。自分が寝ていて圧迫感のない、ちょうどいい重さの布団がおすすめです。厚み
布団の重さが苦手で、掛け布団はなるべく厚くしたくないという人もいるでしょう。厚みによる圧迫感は肩こりの原因にもなるので、重すぎないものを選ぶのがおすすめです。 また、使用者の体のサイズに合わせた寸法のものを購入しなければなりません。 例えば、二人で寝るなら布団と体の間に隙間ができるため、冷たい空気が間から入り込みやすくなります。 こういう場合は大きめの布団を選ぶことで、布団がずれて体が外に出にくくなるはずです。保温性
布団を選ぶときには、保温性があるかどうかも重要になります。 保温力の高いものを選ぶなら羽毛素材が優れているのでおすすめです。眠っている間、ずっと暖かくポカポカと過ごせます。防ダニ加工の有無
布団にはダニの悩みがつきものです。 でも一般的にポリエステル素材でできた布団は、抗菌・防ダニ加工がされていることが多いため、アレルギー持ちの人や健康被害を気にする人も安心して使いやすいといえます。素材の選び方
暖かい布団の選び方として、各素材の特徴やメリットを解説します。羽毛
暖かい素材として最もポピュラーなのが羽毛です。日光に当てて干したときの、ふわふわとした触り心地は最高だと言えます。 包み込まれるようなフィット感も大人気です。羽毛ふとんの特徴
羽毛素材のふとんは、鳥の羽を詰め込んで作られています。主に使われるのはダック、グース、マザーグースの三種類です。 では、どのような特徴があるのでしょうか?軽い
中にはあまりの寒さに耐えきれず、綿の布団に毛布を2枚重ねにして対策する人もいます。 しかし羽毛ふとんは、軽くて体にもフィットしやすく、弾力性や保温性は天日干しで取り戻せるので長期間使うことができます。保温性が高い
羽毛ふとんは、保温性と放湿性がとても抜群です。羽が空気をたっぷりと吸うので、体温で温まった空気をずっと閉じ込めてくれます。 また、その温かさを残したまま、冷気の侵入を防いでくれるので安心です。洗濯がしにくい
羽毛素材の掛布団と敷布団は乾きにくいのもあり、とても洗濯がしにくいです。 さらに布の中に羽が入っているため、隅から破れたりしないように気を付けましょう。高価
羽毛素材は、ダウンの質によって値段が大きく異なります。 なるべく身体に負担がかからないよう、一般的には「軽いほど性能が良い」と言われています。 そのため、暖かくて軽めな製品ほど高額になる傾向です。羽の種類では、品質のいいマザーグースと呼ばれる羽に高めな値段がついています。シンサレート
羽毛に似ている素材で、軽くて暖かいシンサレートがあります。では、どのような違いがあるのか見ていきましょう。シンサレートの特徴
シンサレート布団は、シート状になったシンサレート綿に外気の冷たい空気を防ぐためのポリエステル中綿を重ね、表地と裏地(寝るとき肌に触れる面)を合わせて作られています。 シンサレートの掛布団は主に二種類で、Type-C(スタンダード)Type-U(ウルトラがあります)。 ウルトラはスタンダードより40%も厚みがあり、15%も断熱性が高い製品なので、眠るときに温かさを実感できるでしょう。羽毛布団の代わりとして一番人気なのは、ウルトラ150のシンサレートです。洗濯することができる
羽毛はどうしても洗濯しにくい素材でしたが、シンサレートは気軽に洗濯することが可能です。 速乾性があり、お手入れもかなり楽なので管理しやすいと言えます。 洗う時には、寝具用の大きめな洗濯ネットを準備しておきましょう。かさばらない
薄くてボリュームがないのでコンパクトに畳むことができ、押し入れにもすぐ直しやすいです。 ベッドにそのまま敷布団を置いているのではなく、毎日朝から敷布団を収納するならシンサレートのほうが便利でしょう。熱がこもりやすい
放湿性が低いので、体温の熱をずっと閉じ込めてしまいます。熱を下げようと汗をかいてしまうため、なかなか寝付けない状態になるかもしれません。 寝ている間に体温が上昇して、水分不足になる危険性もあるためご注意ください。ヒーター付き布団
最後は電熱線のヒーター付き布団です。ホットマットのような感じで、敷布団の下に敷くか掛布団の代わりにして使います。ヒーター付き布団の特徴
ヒーター付き布団は、普段あまり目にする機会がないかもしれません。どのような特徴や魅力があるのかチェックしておきましょう。効率的に布団全体が暖かくなる
布団全体に熱を放ってくれるので、効率的に暖かさを追求できます。寒さで寝付けないときでも、数分で体を温かくしてくれるので心配は不要です。価格が安い
安いものであれば5,000円以内で購入できるので、布団を一式揃えるよりも費用がかかりません。どうしても細々な電気代はかかりますが、冷えた体をすぐに温められるのは助かります。丸洗いができない
ヒーター付き布団は、残念ながら丸洗いすることができません。汚れてしまった場合には、丁寧に水分を含ませたタオルなどでふき取るのがおすすめです。脱水症状のリスク
急激に体温を上昇させてしまうので、脱水症状になる可能性が否めません。眠る前にきちんと水分補給を行うか、タイマーがある場合は数時間で消えるように設定して就寝するようにしましょう。低温やけどのリスク
肌に体温より少し高い温度のものを長時間触れさせていると、ヒリヒリと赤くなったりして、低温やけどを引き起こす可能性があります。 そのため、ヒーター付き布団を長時間つけっぱなしするのが危ないです。電熱線より軽くて安全な素材とは?
ヒーター付きの布団に限らず、もっと暖かさを求めるために電熱線付きの製品を使用する人はたくさんいます。 では、電熱線よりも軽くて安全な素材は何があるのでしょうか?これから布団の購入を検討するなら意識して選びたいところです。CNTフィルムユニット
電熱線よりも安全性が高く、デメリットに対する心配を払拭してくれるのがCNT(カーボンナノチューブ)フィルムユニットです。 では実際にどのようなものなのかメリットと一緒に解説していきます。CNTフィルムユニットについて
CNTフィルムユニットとは、カーボンナノチューブを使用したヒーターユニットのことです。 フィルム全体が均一であり、瞬時に発熱するヒーターシートです。 PCやモバイルバッテリー、そして車、新幹線、飛行機などに設置されているDC5VのUSB端子から給電できるため、専用電池も必要ありません。低温やけど回避機能
加齢で冬の寒さが辛く、こたつや電気毛布を購入するべきか悩んでる人もいるでしょう。しかし、温熱機器の健康被害(低温やけど)が気になる方は多いはずです。- CNTフィルムユニットには、異常電流を感知すると自動遮断する回路と、低温やけど防止のための自動停止プログラムが付いています。
スマートウォッチ・スマートフォンを使用した遠隔コントロールも可能
コントローラーに無線デバイスを搭載しており、スマートフォンで遠隔操作ができます。オプション機能を利用して気軽に温度を変更できるのは嬉しいことでしょう。驚きの薄さ
CNTフィルムユニットの最薄部は、なんと0.3㎜です。とても薄いので重ね着してもそこまで面積を取ることがありません。超軽量
ヒーターのシート部分はとても軽いです。さらに厚着しなくても温かさが抜群なので、動くのが億劫になりません。 重さで肩こりを引き起こすリスクも少なく、身軽に動けるのが魅力です。水洗い可能
- USB端子が付属していながらも、洗濯機で水洗いすることが可能(約40回の性能保証付き)です。
折曲げ耐数10万回以上
CNTフィルムユニットは約10万回の折り曲げに耐久できるほど頑丈な作りなので、コストパフォーマンスが良いといえます。 物持ちと利便性を重視する人におすすめです。面状発熱
フィルム面全体に電流を流し、フィルム面が均一になるように発熱してくれるため、服に包まれている体全体をしっかり温めてくれます。瞬間発熱
スイッチを押すとフィルム全体に電流が流れ、瞬時に設定温度まで達します。コントローラーボタンを押すと、3~4段階で切り替え可能です。まるで布のような柔らかさ
- 軽くて薄く、まるで布のように柔らかいので自由自在に曲げることができます。電熱線を使用した布団よりも、快適なので長時間利用しやすいです。