トップページ » 温熱商品について » 電気毛布はひざ掛けとして使える?注意点や電気ひざ掛けについて解説 温熱商品について 2022.01.14 電気毛布はひざ掛けとして使える?注意点や電気ひざ掛けについて解説 寒い冬に電気毛布をひざ掛け代わりに使って暖まりたい!しかし電気毛布だと大きすぎて使い勝手が悪いかもしれません。 そんなときに便利な「電気ひざ掛け」の使用方法や注意点、さらに便利な次世代の素材について解説します。ぜひ参考になさってくださいね。 目次1 電気毛布はひざ掛けとして使用できる?1.1 電気毛布・電気掛け布団はサイズが大きすぎる1.2 電気毛布よりも「電気ひざ掛け」を選ぶのがおすすめ2 電気ひざ掛けのお手入れの方法とは2.1 電気ひざ掛けの洗濯方法2.1.1 お手入れ時は「洗濯表示タグ」をチェック!2.2 電気ひざ掛けはどうしまう?オフシーズンの収納方法3 電気毛布・電気ひざ掛けを使用する際の注意点3.1 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点1.脱水症状のリスク3.2 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点2. 低温やけどのリスク3.3 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点3.体温調整機能が低下するおそれ4 なぜ電気ひざ掛け・電気毛布には注意が必要?4.1 電熱線を使用しているから5 電熱線より軽くて安全な素材とは?5.1 電熱線に代わる衣類用の素材「CNTフィルムユニット」6 CNTフィルムユニットならでは!8つの特徴6.1 1.面状発熱6.2 2.瞬速発熱6.3 3.圧倒的な薄さ6.4 4. 超軽量6.5 5.まるで布のような柔らかさ6.6 6.水洗いできるヒーター6.7 7. 低温やけど回避機能6.7.1 温度制御システム6.8 8.スマートウォッチ・スマートフォンを使用した遠隔コントロールも可能 7 まとめ 電気毛布はひざ掛けとして使用できる? ぬくぬくと暖かい電気毛布。 これを膝掛け代わりに使用してもいいのでしょうか?解説していきます。 電気毛布・電気掛け布団はサイズが大きすぎる 電気の力で体を温める電気毛布や電気掛け布団は、基本的に「就寝用」に使うためのものです。 そのためサイズが大きく、就寝中にうれしいタイマー機能などが充実しています。 これらをひざ掛けとして利用しても問題はないのですが、サイズが大きすぎて使い勝手が悪い可能性があります。 また機能が充実している分、ひざ掛けとしてはオーバースペックとなり、かかる費用も高額になりやすい点にご注意ください。 電気毛布よりも「電気ひざ掛け」を選ぶのがおすすめ ひざ掛けとして利用するなら、電気ひざ掛けがおすすめです。これは電気毛布よりも一回り小さく、下半身を温めるために作られています。 デスクワーク中の方や冷え症の方などが気軽に使えるよう、価格もお手ごろです。 中には肩から掛けて使用できる「ショールタイプ」もあります。 足元が冷えるなら、電気毛布ではなく電気ひざ掛けを使用してみるといいでしょう。 電気ひざ掛けは、コンセントやUSB接続によって電気を供給し、ひざ掛け全体を温める仕組みです。 使用シーンに応じて購入するひざ掛けの対応を検討するのがおすすめ。消費電力はそれほど大きくないため、あまり電気代を気にせず使用できます。 電気ひざ掛けのお手入れの方法とは では電気ひざ掛けはどうやってお手入れしたらいいのでしょうか。日々のお手入れ方法やオフシーズンの収納方法までご説明します。 電気ひざ掛けの洗濯方法 近年発売されている電気ひざ掛けは、洗濯機で洗えるタイプが増えました。 おそらく「洗えないものは衛生面が気になる……」といった声を反映しているのでしょう。購入する際は、洗える商品かどうかをチェックするといいですね。 お手入れ時は「洗濯表示タグ」をチェック! 電気ひざ掛けを使用する際や洗濯する際は、「洗濯表示タグ」をよく確認しましょう。 一般的には手洗いが基本ですが、洗濯機で丸洗いできる商品もあります。手洗いする際は、コネクタ接合部分に注意しながら優しく押し洗いしてください。 電気ひざ掛けの使用回数が多い方や飲食しながら使用している方は、汚れが目立ってる可能性があります。 週に1回程度洗っておくと衛生的です。また使用頻度が高くない方は、使用中に1回、使用シーズンが終わってから1回など、2回ほど洗っておくといいでしょう。 電気ひざ掛けはどうしまう?オフシーズンの収納方法 春になって電気ひざ掛けを使用しなくなったら、一度洗ってからクローゼットやタンスにしまっておきます。 通常のひざ掛けと同様、虫食いには注意して防虫剤を入れておくと安心です。 そしてまた寒い時期が来たら、一度洗濯してから使用し始めるといいですね。 電気毛布・電気ひざ掛けを使用する際の注意点 電気毛布や電気ひざ掛けには、通常の毛布やひざ掛けとは違った注意点があります。主に3つご紹介しましょう。 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点1.脱水症状のリスク まず、脱水症状になるリスクがあります。電気毛布や電気ひざ掛けにくるまっていると、通常より暖かいため、発汗して体の中の水分が外に出やすくなります。 この状態のまま過ごしていると、脱水症状になってしまうかもしれません。 電気毛布で就寝する前は水分をしっかりとり、電気ひざ掛けの使用する際も定期的に水を飲んでおくと安心です。 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点2. 低温やけどのリスク 次に、低温やけどのリスクがあります。低温やけどは、心地よく感じるような電気毛布や電気あんか、湯たんぽなどに長時間触れていることで起きる怪我です。 一般的に、44℃の状態で3~4時間、46℃の状態で30分~1時間、50℃の状態で2~3分経つと、低温やけどになるといわれています(山田幸生「低温やけどについて」製品と安全第72号、一般財団法人製品安全協会)より)。 就寝時や、ひざ掛けをかけてうたた寝をする際は、温度を低めに設定しておくといいでしょう。 電気毛布・電気ひざ掛けの注意点3.体温調整機能が低下するおそれ それから、体温調整機能が低下するおそれがあります。これは他の温度調整機能のある製品にも共通する、と言われています。 人間は生まれつき体温調整機能を持っているのですが、電気毛布や電気ひざ掛けなど温度を一定に保つ製品を常時使い続けていると、その体温調整機能が鈍くなるおそれがあるそうです。 よって、数時間使ったら使用をやめるなど使用時間を調整すると安心でしょう。 なぜ電気ひざ掛け・電気毛布には注意が必要? 電気ひざ掛けや電気毛布を使用する際には、何かと注意が必要になります。その根本的は原因は何でしょうか? 電熱線を使用しているから 電気ひざ掛けや電気毛布に注意点が生まれる原因は、電熱線を使用しているからです。 電熱線とは文字通り、電気を通すと発熱する線のこと。この熱によって、電気ひざ掛けや電気毛布は暖かくなります。体や足元を直接温めるので、エアコンやファンヒーターなどに比べてかなり経済的です。 しかし一方で、電熱線が熱くなることにより低温やけどのリスクが生まれるのも事実。 また電熱線に存在感があるために、ひざ掛けや毛布の感触が一部悪くなってしまいます。 電熱線より軽くて安全な素材とは? こうした電熱線に代わる素材はあるのでしょうか。もし電熱線よりも軽くて薄く、より安全に使用できる素材があったらうれしいですよね。 電熱線に代わる衣類用の素材「CNTフィルムユニット」 電熱線に代わって使用できる素材が、JERNANOが開発した「CNTフィルムユニット」です。 CNTとは、カーボンナノチューブのこと。CNTはよく、鉛筆の芯の素材である「グラファイト」を筒状に丸めたものと表現されます。六角形の炭素原子でできた平面状の膜が筒状になっているイメージです。 このCNTフィルムユニットにはさまざまな特徴がありますが、共通していえるのは「衣類や布製品への活用に向いている」ということ。 この素材であれば、電熱線のウイークポイントをカバーして、より快適で便利な電気毛布や電気ひざ掛けを作り出すことが可能です。 さらにJERNANO(Suzhou Jernano)は、このCNTフィルムの量産化について独自の技術を持ち、継続生産設備や工程技術、フィルムの後処理などで特許も獲得。今後この技術を活用した新しい製品が生まれることでしょう。 CNTフィルムユニットならでは!8つの特徴 そんな新しい技術であるCNTフィルムユニットには、主に9つの特徴があります。簡単にご紹介します。 1.面状発熱 1つ目の特徴は、一面すべてが均一に発熱する「面状発熱」です。 電熱線は線が発熱する「線状発熱」なので、線の上を中心に熱が広がっていきます。一方のCNTフィルムユニットは、面に電圧をかけることで一様に暖かくなるのが特徴。ムラのない温かさを実現できます。 2.瞬速発熱 2つ目の特徴は、瞬速発熱。 なんと1秒ほどで設定した温度まですぐに温まります。 しかも先ほどご紹介した通り一面が均一に温まるので、すぐに快適な状態になるのも魅力です。 3.圧倒的な薄さ 3つ目の特徴は、圧倒的に薄いこと。 CNTフィルムユニット内にある「CNTフィルムヒーターシート」の厚さは5〜10μm(マイクロメートル)と、実に薄いのです。 実際はこのシートを特性の保護絶縁膜で挟んでいるのですが、それでもユニットの最も薄い部分で0.3mmほどと、布のような薄さを実現しています。 4. 超軽量 4つ目の特徴は、非常に軽量であることです。 その質量は1㎡あたり5g。一般的に、薄手の布地が1㎡あたり140〜160g程度、ビニール素材が1㎡あたり500g程度といわれるので、このCNTフィルムユニットがいかに軽いのかがわかります。 この素材を使って作られた衣類や布製品は、重さを気にせずに利用できるでしょう。 5.まるで布のような柔らかさ 5つ目の特徴は、布のような柔軟性があることです。 炭素でできた素材というと、鉛筆やダイヤモンドのように固いイメージがありませんか?しかしこのCNTフィルムユニットは、ミクロのチューブが集まってできているため、しなりと弾力性があります。 素材を折り曲げる実験をした結果、10万回以上も折り曲げに耐えました。もはや布と同じように利用できると考えてよいでしょう。 6.水洗いできるヒーター 6つ目の特徴は、水洗いできること。 電熱線は水洗いできるイメージがありませんが、このCNTフィルムユニットは、洗濯機で40回以上丸洗いできた実績があります。衛生的にもうれしいですね。 7. 低温やけど回避機能 7つ目の特徴は、低温やけどを回避する機能があること。 電気毛布や電気あんかなどには、どうしても低温やけどのリスクがあります。しかしこの素材であれば、使用時間に応じて通電をストップする機能が付けられており、より安全に使用可能です。 お年寄りやお子様でも安心して利用できますね。 温度制御システム 8つ目の特徴は、温度制御システムがついていること。 CNTフィルムユニットには、熱に敏感な温度検知センサーである、高精度の「サーミスタ」がついています。さらに10以上の厳しいテストと認証に合格し、「過電流」「過熱」「過電圧」という3つのリスクに対して安全性を確保。より高度な温度検知・温度制御を実現しているのです。 8.スマートウォッチ・スマートフォンを使用した遠隔コントロールも可能 9つ目の特徴は、遠隔コントロールができること。 CNTフィルムユニットには、Bluetoothによる遠隔コントロールオプションがついています。これによって、スマートウォッチやスマホから自分に合った温度調整が可能に。より快適に使用できるでしょう。 まとめ 寒い冬にひざから下を暖めたいなら、電気毛布よりも電気ひざ掛けがおすすめです。省電力で効率良く温まるでしょう。また使用されている電熱線の弱点をカバーできる新しい素材、「CNTフィルムユニット」もすでに誕生しています。 この新しい素材を使った製品が出たときには、ぜひお手に取ってみてくださいね。 ≪ 前の記事 次の記事 ≫